イヌブナ(犬椈)
属名 ブナ科ブナ属 学名 Fagus japonica
別名 クロブナ
名の由来 材質がブナより劣るのでこの名がある。
特性 落葉高木。 樹高20〜25m。 樹皮は暗灰褐色。いぼいぼの皮目が多数ある。
葉は単葉で互生。 葉身は楕円形または長楕円形で左右不同。 長さ5〜10cm、
幅3〜6cm。 葉の表面は鮮緑色。裏面は淡白緑色。葉縁は波状の鈍い鋸歯。
葉先は尖鋭頭。 側脈は10〜14対。
雄花序は本年枝の基部の葉腋から垂れ下がる。 雌花は上部の葉腋からでた長い柄に
2個つく。
果実は堅果。 長さ約1.5cmの3稜のある円錐形で露出し、基部に浅い殻斗がある。
類似種のブナとの違いは樹皮が黒みがある、いぼ状の皮目が目立つ、果実が垂れ
下がってつくなど。
分布 本州、四国、九州の山地帯に分布
六甲山系では紅葉谷、船坂谷、山頂付近の南斜面に分布。
ブナより標高の低いところ(600m)から生える。
花期、果期  花期5月。  果期10月
イヌブナ  2004/4/24
  神戸市灘区 六甲山北側 紅葉谷 (標高650m)   
イヌブナの樹皮  2004/3/19
  神戸市北区 六甲山北側(標高680m)
イヌブナの葉(表)  2004/8/28
  神戸市北区 六甲山北側 紅葉谷(標高700m)
イヌブナの葉(裏)  2004/8/28
  神戸市北区 六甲山北側 紅葉谷(標高700m)
イヌブナの雄花  2004/4/17
  神戸市灘区 六甲山北側 紅葉谷 (標高650m)
イヌブナの樹冠   2002/6/1
 神戸市北区 六甲山北側 紅葉谷(標高750m)
イヌブナの紅葉    2002/11/10
 神戸市北区 六甲山北側 小川谷(標高700m)
イヌブナの樹形  2004/2/28
  神戸市東灘区 六甲山南側(標高650m)
イヌブナの冬芽  2004/3/19
  神戸市北区 六甲山北側 紅葉谷(標高680m)
イヌブナの葉のスキャン画像
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