六甲山系の樹木図鑑トップへ
 ニガイチゴ(苦苺)
属名 バラ科キイチゴ属 学名 Rubus microphyllus
別名
名の由来 果実は赤くおいしそうに見えるが、種子を噛むと苦いためこの名がある。
特性 落葉低木。樹高1〜2m。 よく枝分かれして棘が多い。 
葉は単葉で互生。 果枝につける葉身は広卵形で葉縁は浅く3裂し、不整の重鋸歯が
あり、先端は円い。 長枝につける葉身の葉縁は3中裂し、各裂片の縁には不整の
重鋸歯。 先端は鋭く尖る。 葉身は長さ3〜5cm、幅は1.5〜3cm。葉の表面は緑色、
裏面は粉白緑色。 裏面の葉脈上に棘がある。
前年枝の冬芽からの伸びた短枝の先に直径2〜2.5cmの白い花を上向きに普通1個
開く。 
果実は集合果。 球形で直径1cmほど、赤く熟す。
花の拡大画像
分布 本州、四国、九州の丘陵帯から山地帯の林床に多い。
六甲山系では日当たりよい林縁、崩壊地に多い。
花期、果期  花期4〜5月 果期5〜6月
ニガイチゴ  2004/4/11
  神戸市北区 山田町原野(標高240m)
ニゴイチゴの樹皮  2002/4/14
  神戸市北区 鍋蓋山北側(標高370m)
ニガイチゴの葉  2002/4/13
  神戸市北区 再度山南側(標高310m)
ニガイチゴの花  2002/4/13
  神戸市北区 山田町原野(標高240m)
ニガイチゴの花  2002/4/13
  神戸市北区 再度山南側(標高310m)
ニガイチゴの果実  2003/7/20
  神戸市北区 西鹿見山南側(標高540m)