コクサギ(小臭木) 
属名 ミカン科コクサギ属 学名 Orixa japonica
別名
名の由来 臭気があり、クサギ(クマツヅラ科)より小さいことで名がついた。
特性 落葉低木。 雌雄別株。 樹高1〜5m。 分枝が多い。 樹皮は灰白色〜灰褐色。
葉は特殊な互生。 コクサギ型葉序と呼ばれる。 枝の片側に2ずつ交互に互生する。
葉身は倒卵形。 長さ5〜13cm。 幅3〜7cm。 葉の表面は黄緑色で光沢がある。 
裏面は白黄緑色。 両面とも葉脈に毛がある。 葉縁は全縁。 葉先は短く鋭頭になる。 
花は前年枝の葉腋に淡黄緑色の小さな花をつける。
雄花は総状花序。 花の直径は7〜10mm。 花弁は4個
果実は3〜4個に分かれる。 分果は約10mmの楕円形。 熟すと裂開する。
種子は直径約5mmの卵形、黒褐色。
分布 本州、四国、九州の丘陵帯から山地帯の湿ったところ
六甲山系では中腹以上の谷筋で見られるが数は少ない。
花期、果期  花期4〜5月  果期7〜10月
コクサギの樹皮  2003/4/28
  神戸市灘区 摩耶山北側(標高550m)
コクサギの葉(コクサギ型葉序)  2004/5/15
  神戸市灘区 六甲山南側 (標高700m)
コクサギの葉(表)   2004/8/16
  神戸市灘区 六甲山南側 (標高700m)
コクサギの葉(裏)   2004/8/16
  神戸市灘区 六甲山南側 (標高700m)
コクサギの花  2003/4/28
  神戸市北区 金剛童子山南側(標高350m)
コクサギの果実   2004/9/4
  神戸市灘区 六甲山南側 (標高700m)
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