イヌザンショウ(犬山椒)
属名 ミカン科サンショウ属 学名 Zanthoxylum schinifolium
別名
名の由来 サンショウに似ているが、香りが悪く食用にならないのでこの名がある。
特性 落葉低木。雌雄異株。 樹高2〜3m。 
樹皮は灰褐色。若枝は緑色から赤褐色。縦に皮目があり、長さ4〜15mm
の棘が1個ずつ互生状につく。
葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は11〜23枚あり、側小葉は狭披針形から
狭卵形。小葉の表面は濃緑色で光沢あり、裏面は帯白緑色。
葉縁は低い鋸歯。
枝先に長さ3〜8cmの散房花序を出し、黄緑色の小さな花を密につける
果実は3個の分果に分かれる。分果は長さ4〜5mmの球形で褐色に熟す。
類似種のサンショウは刺が対生。 葉の香りがよい。
分布 本州、四国、九州の丘陵帯から山地帯に分布する。
六甲山系では日当たりのよい林縁など至るところで見られる。
花期、果期  花期7〜8月  果期9〜10月
イヌザンショウ(若齢樹)の樹皮 2002/5/19
  神戸市北区 菊水山北側(標高340m)
イヌザンショウ(老齢樹)の樹皮 2002/5/19
  神戸市北区 菊水山北側(標高340m)
イヌザンショウの葉  2004/8/15
  神戸市北区 再度山北側(標高380m)
イヌザンショウの葉(表)  2004/8/15
  神戸市北区 再度山北側(標高380m)
イヌザンショウの葉(裏)  2004/8/15
  神戸市北区 再度山北側(標高380m)
イヌザンショウの花  2004/8/14
  神戸市北区 金剛童子山東側(標高480m)
イヌザンショウの花  2002/7/9
  神戸市北区 トゥエンティクロス(標高350m)
イヌザンショウの果実  2002/11/17
  神戸市北区 イガヤ谷東尾根(標高200m)
イヌザンショウの葉のスキャン画像
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