ムベ(郁子、野木瓜) 
属名 アケビ科ムベ属 学名 Stauntonia hexaphylla
別名 トクワアケビ、ウベ
名の由来 昔、朝廷に果実を献上したので大贄(おにえ)または苞苴(おおむべ)といい、
ウベ、ムベと転訛。
特性 常緑つる性木本。 葉は掌状複葉。 小葉は5から7枚。 小葉は楕円形または
倒卵形。長さ5〜10cm、幅2〜4cm。小葉の表面は濃緑色で光沢あり。
裏面は淡緑色。 葉縁は全縁で大きな波状。
葉の腋に短い総状花序を出し、3〜6個の雄花とやや大形の雌花を少数つける。
花弁はない。 6個のがく片はわずかに淡黄緑色を帯び、内側は暗紅紫色。
葉先は短く突状する。
果実は液果実、卵円形で葉先は短く突状する。 長さ5〜8cmで暗紫色に熟すが裂開
しない。 果肉は甘い。
花の拡大画像
分布 本州(関東以西)、四国、九州の丘陵帯に分布。
六甲山系では中腹以下の照葉樹林に多い。 アケビよりは少ないがアカマツ、コナラ林
でも見られる
花期、果期  花期4〜5月。 果期10〜11月  
ムベの樹皮   2002/12/8
  神戸市北区 トゥエンティクロス(標高330m)
ムベの葉   2002/2/11
  神戸市北区 再度山北側(標高340m)
ムベの葉
  神戸市北区 トゥエンティクロス(標高350m)
ムベの葉(表)  2004/1/10
  神戸市北区 丹生山東側(標高500m)
ムベの葉(裏)  2004//1/10
  神戸市北区 丹生山東側(標高500m)
ムベの花序  2004/4/24
  神戸市北区 石楠花山東側(標高600m)
ムベの雄花  2004/4/24
  神戸市北区 石楠花山東側(標高600m)
ムベの雄花  2004/4/24
  神戸市北区 石楠花山東側(標高600m)
ムベの花(白花)  2003/4/27
  神戸市北区 再度山北側(標高360m)
ムベの果実
  神戸市北区 石楠花山東側(標高580m)
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