ヤマコウバシ(山香ばし)
属名 クスノキ科クロモジ属 学名 Lindera glauca
別名 モチギ、ヤマコショウ
名の由来 枝を折るとほのかな匂いがあるのでこう呼ばれる。
特性 落葉小高木。 雌雄異株(日本には雌株しかない)。 樹高2〜7m。 よく分枝する。
樹皮は茶褐色で皮目あり。
葉は単葉で互生。 葉身は楕円形または長楕円形。 長さ4〜6cm。 幅は2.5〜4cm。
葉の表面は濃緑色、裏面は灰白緑色。 葉縁は全縁で大きな波状。葉先は鋭頭。
側脈は5〜7対。
晩秋に枯れた葉は散らず、枝についたまま冬を越す。 枯れた葉をつけた姿は冬の山の中で
よく目立つ。
葉腋に淡黄緑色の小さな花が数個つく。花被片は6個。
果実は液果。 球形で直径約7mm、黒く熟す。
花の拡大画像
分布 本州(関東以西)、四国、九州の丘陵帯から山地帯下部に分布。
六甲山系では中腹から山上まで多く見られる。特にコナラ林に多い。
花期、果期  花期4〜5月  果期10〜11月
ヤマコウバシの樹皮  2002/1/14
  神戸市北区 再度山北側(標高380m)   
ヤマコウバシの葉  2002/5/12
  神戸市北区 鍋蓋山北側(標高320m)
ヤマコウバシの葉(表)  2004/8/29
  神戸市北区 再度山北側(標高350m)
ヤマコウバシの葉(裏)  2004/8/29
  神戸市北区 再度山北側(標高350m)
ヤマコウバシの雌花  2005/4/24
  神戸市北区 再度山北側(標高400m)
ヤマコウバシの雌花  2005/4/24
  神戸市北区 再度山北側(標高400m)
ヤマコウバシの冬葉   2002/1/6
  神戸市北区 鍋蓋山北側(標高320m)  
ヤマコウバシの冬芽   2005/3/20
  神戸市北区 長坂山北側(標高230m)
六甲山系の樹木図鑑トップへ