ヤブニッケイ(薮肉桂)
属名 クスノキ科クスノキ属 学名 Cinnamomum japonicum
別名 マツラニッケイ、クスタブ、クロダモ
名の由来 ヤブに生える肉桂という意味。 葉や樹皮を薬用にするところからついた名前。
特性 常緑高木。 樹高10〜15m。 樹皮は灰褐色でなめらか。
葉は単葉で互生。 葉身は卵状楕円形または長楕円形。 長さ6〜12cm。
幅3〜5cm。 葉の表面は濃緑色で光沢あり。 裏面は灰青緑色。 葉縁は全縁で
多少波状になる。 基部の少し上から3主脈。
葉腋に散形花序。淡黄色の小さな花がまばらにつく。
果実は液果。 長さ約1.2cm、黒く熟す。
種子から香油をとり、葉や樹皮は薬用にする。
類似種のイヌガシは葉に香りがなく、葉がやや長細い。
類似種のシロダモは葉が大きく、葉裏が白い。
分布 本州(関東、北陸以西)、四国、九州の丘陵帯に分布。
六甲山系では照葉樹林、二次林を問わず広く分布。
花期、果期  花期6〜7月  果期11〜12月
ヤブニッケイの樹皮  2002/3/9
  神戸市灘区 摩耶山山頂付近(標高610m)
ヤブニッケイの葉  2002/2/16
  神戸市北区 鍋蓋山北側(標高380m)
ヤブニッケイの葉(表)  2003/12/30
  神戸市北区 山田町藍那(標高260m)
ヤブニッケイの葉(裏)  2003/12/30
  神戸市北区 山田町藍那(標高260m)
ヤブニッケイの花  2002/6/8
  神戸市須磨区 鉢伏山南側(標高190m)
ヤブニッケイの果実  2002/10/14
  神戸市北区 丹生山南側(標高400m)
シロダモ(上)、ヤブニッケイ(下) イヌガシ(上)、ヤブニッケイ(下)
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