カナクギノキ(鉄釘の木) 
属名 クスノキ科クロモジ属 学名 Lindera erythrocarpa
別名 ナツコガ
名の由来 樹皮の鹿の子模様の鹿の子が訛ったものといわれている。
特性 落葉高木。 雌雄別株。  樹高6〜15m。
樹皮は淡褐色。 幹は太くなると小さな皮目が目立ち、老木では不規則に剥がれる。
葉は単葉で互生。 葉身は倒披針形または倒卵状長楕円形。 長さ6〜13cm、
幅1.5〜2.5cm。 葉の表面は緑色で無毛。裏面は淡緑色。 葉縁は全縁で、
葉先は鋭頭または鈍頭。 クスノキ科の高木で落葉するのは本種のみ。
花は葉の展開と同時に開花。黄緑色の小さな花が集まってつく。
花被片は6個。
果実は液果で、直径6〜7mmの球形〜楕円形。 赤く熟す。
花の拡大画像
分布 本州(関東南部以南)、四国、九州の丘陵帯の林地に生える。
六甲山系では中腹以上の所々に生えているが、数は少ない。
花期、果期  花期4月 果期9〜10月
カナクギノキの樹皮(若齢樹)  2004/8/12
  神戸市北区 石楠花山東側(標高620m)  
カナクギノキの樹皮(壮齢樹)  2002/12/29
 神戸市北区 摩耶山北側 黄蓮谷(標高500m)
カナクギノキの葉  2002/5/25
  神戸市北区 トエンティクロス(標高350m)
カナクギノキの葉(表)  2004/8/12
  神戸市北区 石楠花山東側(標高620m)
カナクギノキの葉(裏)  2004/8/12
  神戸市北区 石楠花山東側(標高620m)
カナクギノキの雄花  2005/4/24
  神戸市北区 トエンティクロス(標高350m)
カナクギノキの雄花  2005/4/24
  神戸市北区 トエンティクロス(標高350m)
カナクギノキの果実     2009/10/5
  神戸市北区 トエンティクロス(標高350m)   
カナクギノキの冬芽  2003/12/10
  神戸市北区 トエンティクロス(標高350m)
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